世界樹の迷宮3プレイ日記 君の冒険は終わった 後編

今回で長々と続いた世界樹の迷宮3プレイ日記は終了です。

最初から読みたいという奇特な方はこちらからどうぞ。

さて、今回は最後と言うことで感想とか諸々を書いていきましょうかね。


【良かった点】
・サポートジョブサブクラス
今回の目玉コンテンツであるサブクラスシステム。
これにより従来のキャラ格差が緩和され、どのようなパーティを組んでいてもそれなりに戦えるようになった。
それぞれのスキル間で相乗効果を見込めたりするものが多く、選択肢の数は多岐に亘る。

このスキル間での相性を考えながらのサブクラス取得が悩ましいながらも実に楽しい。
いざサブクラスが解禁された時、全然決められなくてゲームがそこで止まってしまった諸兄も多いのではないでしょうか(´∀｀)９ ﾋﾞｼｯ!


・インターフェースとか
今回で世界樹のインターフェース面はほぼ完成を見た、と言っても過言ではない。
特にメインコンテンツである地図が前作までよりかなり描きやすくなっており、まるでストレスを感じさせない。
また、地味に指定フロアのマップに一発で切り替える機能まで載っている。終盤まで気づかなかったけどな！説明書読め

地図以外でも各種画面での機能性が高められており、ギルド待機メンバーの装備変更機能などは非常に便利。
文字フォントもでかくなって読みやすくなっている。スキル一覧のフォントは相変わらず潰れてて読みづらいが…


・グラフィック面の強化
こういうゲームなので一見あまり変わってないように思える見た目の部分だが、結構これが進化している。
ダンジョン内の景色はオブジェが増えてかなり綺麗になっており、１層の滝や５層の鏡面床、不本意ながら６層のアレな動きとかは雰囲気が出ている。
なにげに階層突入時の一枚絵がアニメーションするようになっていたりと、細かい演出も凝っていて好印象。

戦闘エフェクトも従来から格段に強化されており、格好いい演出も多い。
とりわけシノビの多元抜刀でBGMが一瞬止まる演出は「アトラス分かってるな」と言わざるを得ない。
それでいて戦闘のテンポがほとんど損なわれていないのが素晴らしい。シンプルかつスピーディーに、がこれからのトレンドだな。
昨今のゲームではエフェクト一発につき分単位で待たされたりすることもありますからね！スーパーノヴァとか（まだ言うか）

もう見た目だけに凝って凄さをアッピルする時代は終わったのですよ( ´ー｀)y-~~
グラフィックばかりに予算を割くようなゲームに未来はにい。


・なんだこのおんがくは！
今更言うこともでもないが、古代祐三氏による高いクオリティの楽曲群。
BGMがどれもその場の雰囲気にマッチしており、ゲーム内容をより引き立てるというその役割を見事にこなしている。
全体的には前作までと違って明るい感じのものが多くなっており、南国を意識した感じになっているようだ。
１層の曲と各種ボス戦の曲がお気に入り(´∀｀)

６層専用の戦闘曲が無くなったせいか、前半曲と後半曲の配分バランスが悪いのが残念な所。


・マルチプレイ
世界樹でマルチプレイってそれはどうなんだ。

というのが当初のイメージだったが、やってみるとこれが結構面白かったりする。
それぞれのプレイヤーが思い思いのカオスなキャラを出してくるのでそれでどう戦うかを考えるのが実に楽しい。
決して我らが友人諸君がカオスな奴ばかりだというわけではない。多分。

欲を言えばマルチプレイで迷宮を探索できたら良かったのだが…それは次回作にお願いすることにしよう。


・バグ減った！
世界樹につきものだったバグが今回はかなり少ない！開発が内製になった影響でしょうか。
特に従来作にあったような露骨にゲームバランスに影響を与えたり、コンプ不可になったりする致命的なバグは一掃されていた。
それなりに有名なタイトルになったのでデバッグに予算が回ったのかな(´ω｀)

でも相変わらず味方へのスキル効果が敵に発生するバグはあったりする。ふしぎ！


【悪かった点】
・ストーリーとか
今回ストーリー性を重視したせいか、プレイヤーが登場人物に振り回される形になっている。
そのため、以前に比べてあまり自発的に冒険をしているという気分にならなかったのが難点。

周回プレイの仕様も少々疑問符が付く。
それぞれのルートで出現する敵が違うため、図鑑を埋めるのに複数周回する必要がある。
しかも片方のルートで入手したアイテムがその周では使えないという事も。

そして初めからプレイしてもクリア済みのクエストや開けた宝箱は復活しない為、新規パーティで挑んでもクリアパーティで挑んでも、どちらも単なる作業と化してしまう。
さらにそれらから入手出来るユニークアイテムは何周しようと一つしか入手出来ない。
うっかり売ってしまうと再入手にはデータ消去するか通信で貰う以外にないが、データを消すと図鑑完成に3周することになる。これは厳しい。


・FOEが弱い
今回のFOEは１同様に「倒して進むもの」に成り下がっているように思えた。
通常FOEはまだしも、赤FOEがあまりにも弱い。雑魚敵集団のほうが強い場合もあるぐらいだ。
これではプレイヤーに緊張感を与えるとはなかなかいかない。

また今回FOEの経験値が復活したが、前述のようにFOEが弱いため攻略中の階層の雑魚を倒しているより前の階層のFOEを倒している方が楽に稼げてしまう。
しかも雑魚敵のアイテムは安くドロップ率も悪いため、高値で売れてドロップもしやすいFOE産アイテムは金策にも有効だ。
開発中に「FOEを倒すのはそんなにおいしくない」と書かれてはいたが全くそんなことは無かった。


・宝箱ェ…
こちらも１同様にしょぼい消費アイテムばかり入っているガッカリな存在に戻っている。
特殊な武器が時折入っている事があるが、防具は全階層回っても5個ぐらいしか無い。
１の時にあったユーザーの要望が忘れられてしまったのだろうか？
テリアカ系、起動符、ハマオ系の三点セットはまさにがっかり三種の神器と言っても過言では無かろう。

特に最後のハマオというアイテムだが…従来でも微妙な存在だったのに今回TPの回復量が激減し完全に産廃と化している。
そんなもんを宝箱から入手しても全く嬉しくはないのである。まだメディカが入っている方がマシかもしれない。
おまけに売値も異様に安く、まるで使いどころがない。


・採集が…
今回消費アイテムの多くに数量制限が付いたため採集が半ば必須項目になってしまっている。
代わりに値段が安くなっているが、ネクタルはともかくテリアカβまで在庫制にするのはやりすぎではないか。
また、採集アイテムの価格がかなり高額な上に敵のアイテムドロップ率が悪いため、今まで以上に採集での金策が有効になっている。

「ああっと！」の前に警告が入るようになったのもこれに拍車をかけている。
リスクを未然に防止出来るようになったため、リスクがリスクで無くなってしまっているのだ。

逆にレアアイテムはその警告が出ないと基本的には出現しないため、普通のパーティでの入手は困難を窮める。
警告は１回や２回の採集ではまず出ないので、まるで採集専門パーティを作れとでも言わんばかりである。
しかしファーマーには警告前にレアが入手出来るスキルがあるため、採集専門パーティで警告を待つ必要などは無い。



【あとがき】
…とまあ、感想はこんな所だろうか。
色々辛辣なことも書いてますが、それだけ期待しているシリーズだということで。

全体的に見てみると、無難に正統進化を遂げたと言えるものの、
ストーリー面やゲームの方向性に関してはやや変な方向に傾いてしまったような印象を受けました。
また、難易度は従来に比べて易しくなっており、敷居が下がっているので未経験のプレイヤーに対しての取っつきやすさはかなり向上している。
でもぶっちゃけアトラスのゲームに万人受けという要素は求めていないのでもっと尖っていた方が個人的には好きなんだが(´-｀)

とにかく、アトラスも主力タイトルであると明言しているので、次回作も大いに期待しております。というか早く４を出せ
多分既にニンテンドー3DSでの開発が始まってるんだろうなぁ( ´ー｀)y-~~

ということでこれにて世界樹の迷宮３プレイ日記は終わりでございますです。
ここまで読んでこられた方は本当におつかれさまでした。長々とお付き合い頂きありがとうございます。



おしまい(´∀｀)